今さら聞けない!? スカイチーム(Sky Team)を紹介します!
スカイチームとは、航空会社に詳しい人ならば知っている人も多いかもしれませんが、日本ではまだあまり知られていないようなので、ここで解説をしてみようと思います。
ワンワールドやスターアライアンスは聞いたことあるけど、スカイチームは知らないなと言う人のためにぜひ参考にしてみてください。
特徴なども紹介するので、ご自身の旅行のタイプによっては、有益に使えるアライアンスグループかもしれません。
スカイチーム(Sky Team)とは?
スカイチームとは、航空会社のアライアンス(提携)している航空連合の名称になります。現在19社の加盟で、世界で2番目に大きなアライアンスグループになります。
創立は、2000年6月にデルタ航空、エールフランス、大韓航空、アエロメヒコ航空によって設立されました。現在、本部はオランダのアムステルダムにあります。
加盟航空会社一覧
スカイチームの認知度が他のアライアンスよりも低いのは、日系エアライン(ANA、JALなど)が加盟していないため、中々聞くことが少ないのではないでしょうか。
地域 | 航空会社名 | 日本への就航 |
アジア | 大韓航空 | ○ |
チャイナエアライン | ○ | |
中国東方航空 | ○ | |
ベトナム航空 | ○ | |
ガールダ・インドネシア航空 | ○ | |
厦門航空(アモイ航空) | ○ | |
アメリカ | デルタ航空 | ○ |
アエロメヒコ空港 | ○ | |
アルゼンチン航空 | ||
ヨーロッパ | エールフランス | ○ |
アリタリア-イタリア航空 | ○ | |
アエロフロート・ロシア航空 | ○ | |
エア・ヨーロッパ | ||
チェコ航空 | ||
KLMオランダ航空 | ○ | |
タロム航空 | ||
中東・アフリカ | ケニア航空 | |
ミドルイースト航空(中東航空) | ||
サウディア(サウジアラビア航空) |
アメリカには、最大の航空会社であるデルタ航空が就航しています。その他、アジア・ヨーロッパの加盟航空会社が多いですね。
アジア・アメリカ・ヨーロッパの航空会社は、実は日本に就航している会社が意外に多いですね。知っている航空会社も多くあるのではないでしょうか。
上級会員制度
スカイチーム(Sky Team)自体の上級会員制度は、ありません。上級会員になるためには、スカイチームに加盟している航空会社の中で、どこか1社の上級会員になれば、自動的にスカイチームの上級会員となることができます。
スカイチームの上級会員制度は、スカイチーム・エリートステータスとなります。各航空会社の上級会員にランクアップするとスカイチーム・エリート会員(Sky Team Elite)または、スカイチーム・エリート・プラス会員(Sky Team Elite Plus)になることができます。
エリートの特典
- 優先チェックイン
- 優先搭乗
- 座席の優先指定
- 空席待ち優先予約
- 空港での優先空席待ち
- マイルの加算
エリート・プラスの特典
エリートの特典はそのまま付帯して、以下の特典がプラスされます。
- ラウンジの利用
- 優先荷物取扱い
- 満席時の座席確保
スカイチームの上級会員も他のアライアンスや航空会社の特典と同様となっています。
通常、上級会員になるためには実際のフライト実績が必要で相応のコストがかかります。しかし、対象のクレジットカードを所持するだけで、上級会員になることができます。詳細は、下部にて説明します。
スカイチームのメリット
日系の航空会社が加盟していないアライアンスには、どのようなメリットがあるの?と思うかもしれません。ここでは、スカイチームのメリットについて解説します。
メリット1:航空券料金が安い航空会社が多い
スカイチームに所属している航空会社は、スターアライアンスやワンワールドに比べて、比較的航空券料金が安い航空会社が多いことが上げられます。
チャイナエアライン、中国東方航空、アエロフロート・ロシア航空など格安航空券や格安ツアーでもよく利用される航空会社になります。
そのため、価格重視でリーズナブルな旅行を求めている方に相性の良いアライアンスグループになります。
メリット2:東京・大阪・中部以外の地方からの乗り継ぎが便利
スカイチームには、日系の航空会社が加盟していないため、地方から海外へ行く場合の乗り継ぎが違う航空会社などを利用しなくてはならないケースがあります。
このような場合には、日本での12都市(羽田、成田、関西、中部、新千歳、青森、新潟、小松、岡山、鹿児島、福岡、那覇)あるので、地方から韓国へ行き、ソウルなどで乗り継ぎをすることで同一航空会社を利用できるメリットがあります。
ソウルの空港は、アジアのハブ空港として就航都市が多いため、行先によっては、日本の空港を乗り継ぐよりも効率的で安価で利用できるケースがあります。
メリット3:ハワイへの格安路線が3社ある
成田発の出発でホノルル路線が、デルタ航空、チャイナエアライン、大韓航空の3社が就航しています。この3社は、ANA、JAL、ハワイアン航空などに比べて、料金的には安価になる傾向が高いため、この路線でもコスト重視の方にメリットがあるアライアンスになります。
メリット4:クレジットカードの発行で上級会員になれる
こちらは、デルタ航空の上級会員になることでフライトを1回も乗らなくてもスカイチーム・エリート・プラスになることができます。
通常は、料金を払って、複数回のフライトが必要になる上級会員になる必要がありますが、対象のクレジットカードを新規発行・所持していれば、上級会員になることが可能です。
このクレジットカードについては、以下のレポートで詳しく説明しています。
スカイチームのデメリット
デメリット1:日系航空会社がない
ANA、JALなどの日系エアラインがないため、国内乗り継ぎが面倒になることやマイルを貯めることが難しいことがあります。
しかし、乗り継ぎに関しては、大韓航空を利用することである程度解消することが可能です。また、国内の乗り継ぎに日系エアラインを利用した場合でもデルタ航空・スカイマイルを利用することでANA、JAL、ジェットスター、ピーチなどのLCCでもマイルを貯めることができる「ニッポン500マイルキャンペーン」を実施しています。
このキャンペーンは、日本国内1区間につき一律で500マイルが加算されるキャンペーンで、LCCも対象となっているお得なキャンペーンになっています。
デルタ航空公式HPで確認いただけます:デルタ航空公式HP
このキャンペーンは、2020年3月31日まで延長されています。
デメリット2:オーストラリアへの直行便がない
スターアライアンスはANA、ワンワールドはカンタス航空がオーストラリアへの直行便がありますが、スカイチームには、直行便がありません。
オーストラリアへ行く場合には、どこかで乗り継ぎをする必要があります。例えば、大韓航空でのソウル、チャイナエアラインの台北などがあります。
そのため、オーストラリアへ頻繁に行くことがある人にはあまり向いていないかもしれません。
まだ日本では、あまり知られていないアライアンスのスカイチームですが、特徴を知ることでお得に海外旅行へ行かれる人も多いのではないでしょうか。
特にコスト重視で海外旅行に行かれる人にはメリットが多くあります。また、通常はコストと時間をかけなければなることのできない上級会員にもなることができることも大きなメリットになります。
この機会にぜひスカイチームも検討してみてください。
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