マレーシア最大のHUB空港!KLIA(クアラルンプール国際空港)のご紹介!
マレーシアの首都クアラルンプールにあるKLIAを紹介します。
マレーシアの周りには、シンガポールやバンコクなどの国際空港もありますが、最近では、国際線の乗り入れも多くなり、HUB空港としての機能も充実しているようです。
ここでは、以下空港のご紹介をします。
概要
クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)の頭文字を取って、KLIAの愛称で呼ばれているマレーシア随一の国際空港です。
クアラルンプールの中心部からは、約45kmの南に位置しています。現在、KLIAメインターミナル、サテライトターミナル、KLIA2(LCC中心のターミナル)で構成されています。メインターミナルとサテライトは、エアロトレイン(無人電車)にて移動を行います。
このターミナルもカザフスタンの空港を設計した黒川紀章が全体を設計しています。将来的には、2つのメインターミナル、4つのサテライト、滑走路を5本まで拡張する計画があります。
メインターミナルには、20ヶ所の搭乗ゲート、サテライトには27ヶ所の搭乗ゲートがあります。KLIA2には、68ヶ所の搭乗ゲートがあり、合計で100を超える大規模な国際空港です。
就航都市・路線
就航都市は、多岐に渡っており、ここでは、抜粋してご紹介いたします。KLIAは、国内・国際線に利用されており、KLIA2は、エアアジアを始めとするLCC中心のターミナルになります。
東アジア:日本、台湾、韓国、中国、香港、マカオ
東南アジア:タイ、シンガポール、フィリピン、ヴェトナム、カンボジア、ミャンマー、インドネシアなど
中央・南アジア:カザフスタン、ウズベキスタン、インド、スリランカ、バングラデシュなど
中東:イラン、イラク、UAE、カタール、オマーン、サウジアラビア、クウェート、トルコなど
ヨーロッパ:イギリス、オランダ
太平洋・オセアニア:オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ
アフリカ:エチオピア、ポートルイス
中南米大陸以外には全て就航しています。過去には、アメリカ本土、ヨーロッパ各国へのフライトもありましたが、現在は、直行便を停止しているケースがあります。
KLIA(ターミナル1)
前述の通り、メインターミナルとサテライトに分かれており、サテライトからは、エアロトレイン(無人電車)を利用して移動を行います。間隔は、8分程度に1本の割合で走っているため、到着後、そのままメインターミナルに移動することが可能です。
エアロトレインの乗り場は、ターミナル中心部にあるので、すぐに分かります。乗る前に警備員がいますが、特段何かを見せたりはしませんが、わからなければ聞いてみるとメインターミナルへの行き方を教えてくれます。
マレーシアでは、英語の他、至るところに日本語での表記があるので、とても利用しやすいです。日本人に優しい作りをしています。日本語しかわからなくても日本の空港と同じ感覚で移動することができます。
2両編成で乗り込むと約5分程度でメインターミナルに到着します。
メインターミナルにも日本語表記があるので迷わずに進むことができます。日本語があるだけで、なぜかホッと安心できる雰囲気がこの空港にはあります。
出国審査もカウンターがたくさんあるので、それほど待つことがなく、スムーズに出ることができました。入国審査では、カメラ撮影と両手の人差し指の指紋採取がありますが、その他特にありません。
ここで手荷物を受取り、税関を通過したら外に出ることができます。税関については、入口に担当があるので、日本のように書類などは必要ないため、問題なければ、そのままスルーできますが、大きなスーツケースなどは、X線検査を通るように指示されることがあるので、その場合には、脇にあるX線検査機に通してから、外に出ることになります。
KLIA2(ターミナル2)
2014年5月にオープンしたLCC専用ターミナルになります。KLIAとは、KLIAエクスプレス(電車)、バス、タクシーなどでの移動になります。ちなみにKLIAエクスプレスであれば、約5分ほどでKLIA2に到着します。先日、方向を間違って乗車してしまいました。結果的には、いい経験になりましたが。
68ヶ所の搭乗ゲートがあるため、メインターミナルとサテライトに分かれており、全長300mのスカイブリッジと呼ばれる橋でつながっています。
KLIA2には、トランジット用ホテルも併設されているのでクアラルンプール市内に出なくてもトランジットが可能になっています。
施設案内
空港施設については、Level1、2にフードコートがあり、地元マレー料理のお店やBurger KINGなどのファストフード店があります。また、Level2には、空港内のクリニックが併設されているため、何かあれば診察をしてもらうことが可能です。
その他、両替所などもあります。ここKLIA内の両替所ですが、空港では珍しく両替レートが良心的で、街中にある両替所とそれほど大差がないため、初めての渡航で現金がない場合には、ここで少額でも両替をしておくと便利かもしれません。
ちなみに自分は、両替ではなくATMで現金を引き出すようにしています。キャッシングと聞くと高利のイメージが高いのですが、少額で海外通貨が必要なときには利息を換算してもキャッシングの方が安い場合が多々あります。
飲食店
飲食店は、制限エリアに入る前にあるフードコートやファストフード、カフェなどがあります。また、制限エリア内に入ると空港内は、到着・出発客が一緒になるのですが、レストランやラウンジで飲食をすることができます。
空港は、24時間ですが、営業時間のあるレストランやラウンジが多いため、深夜早朝にはオープンしていないお店もあります。
クアラルンプール市内までの交通手段
クアラルンプール中心部までの交通手段としては、以下の方法があります。
- 鉄道
- バス
- タクシー
- 配車アプリ(Grab)
鉄道
鉄道は、KLIA2を始発として、クアラルンプールのターミナル駅であるKLセントラル駅まで、KLIAエクスプレス、KLIAトランジットが開通しています。KLIAから、KLセントラルまでは最短28分で運行しており、15〜30分間隔で走っています。
価格は、片道55リンギット(約1,485円)、往復100リンギット(約2,700円)です。購入の際にカードを利用すると10%オフの49.5リンギットで購入することができます。
バス
バスは、KLセントラル駅まで、複数のバス会社が運行しているので、各バス会社の窓口でチケットを購入します。価格は、10リンギット(約270円)と鉄道、バスに比べると格安です。KLセントラル駅までは、約45kmのため、おおよそ1時間前後で到着します。
ただし、朝と夕方のラッシュ時には渋滞があるため、空港に向かう際には余裕を持って乗ることをおすすめします。
タクシー
空港を出ると「Airport Taxi」と看板のあるカウンターがあるので、そこで事前にクーポンを購入して、タクシー運転手に渡すパターンとメータータクシー乗車することもできるのですが、トラブルを避けるためにクーポン購入がおすすめです。
国産車が中心のバジェット、外国車やラグジュアリータイプ車のプレミアム、8人乗りのファミリータイプに分かれています。
料金は、バジェット:約85リンギット(約2,295円)、プレミアム:約120リンギット(約3,240円)、ファミリー:約225リンギット(6,075円)になります。
配車アプリ(Grab)
最近登録車数も増えており、これまで空港に入れないこともあったそうですが、現在では、Grab専用のレーンができるほど普及しています。
自分も行き先の指示が楽で、キャッシュレスで乗車できるため、Grabをよく利用しています。
料金は、空港〜目的地までが約65リンギット(約1,755円)、高速料金が約10リンギット(約270円)のため、合計で、約75リンギット(約2,025円)程度になります。2名以上で利用する場合には、鉄道よりも安く、目的地の前まで行くことができるので、おすすめです。
※KLIAからの交通手段に関しては、別途レポートする予定です。
ラウンジ
今回は、「GOLDEN LOUNGE」とカタール航空などで利用できる「PLAZA PREMIUM FIRST」を利用してきました。その他にもエミレーツ航空、タイ航空、キャセイ・パシフィックなどの航空会社ラウンジを多数ありました。
GOLDEN LOUNGE
GOLDEN LOUNGE(ゴールデンラウンジ)は、マレーシア航空のラウンジです。マレーシア航空の上級会員または、ビジネスクラス以上の搭乗者が利用できるラウンジです。また、マレーシア航空の加盟するワンワールドの上級会員も利用ができます。
しかし、ANAはスターアライアンスのため関係はないのですが、個別に契約をしているようでANAプレミアムメンバー及び、プレミアムエコノミークラス以上の利用者も利用できます。
入口を入ると受付があり、向かって左側がビジネスクラスラウンジになっています。ちなみに向かって右側にはファーストクラスラウンジがあります。
中に入ってみるとかなり広いです。ソファータイプ、通常のデスク、飲食スペースなどがあり、かなり使い勝手の良いラウンジのようです。
今回は、窓側のソファータイプの席で、電源も確保できる席を選びました。
この日は、早朝だったため人も少なく、快適に利用することができました。食事は、伝統的なマレー料理のほか、洋食、スープ、サラダなど充実していました。
パンも複数の種類があり、トースターもありました。ここで温めていただくことが可能です。
ドリンクは、ソフトドリンクが各種ジュース、コーラなどの飲料も冷蔵庫にあり、好きに取ることができます。
今回は、朝食のため、あっさりとサラダ、スモークサーモン、カマンベールチーズ、ハッシュドポテト、カレーチキン、デニッシュにしてみました。
どの料理もしっかりと作られており、食事のクオリティーは高いです。もちろん味は、美味しいです。
美味しかったので少しおかわりしてみました。ハッシュドポテトとスクランブルエッグ、フルーツは、スイカとパイナップルです。
スイカのカットがおしゃれで食べやすかったです。
オーダー式のキッチンもあり、そこでは、マレーシア料理のラクサ、ワンタン麺などを注文することができます。
ちなみにお酒は、入口通路の横にBarスペースがあり、そこで注文すればもらえるようです。この時は早朝のため、Barスペースが閉まっており、誰もいませんでした。(早朝でも係の人に言えば、もらえるようです。)
PLAZA PREMIUM FIRST
PLAZA PREMIUM FIRST(プラザ プレミアム ファースト)は、比較的新しいラウンジで、24時間営業しています。他の航空会社ラウンジは、閉まっている深夜早朝でも利用が可能です。
実は、このラウンジはワンワールドサファイア会員、ビジネスクラス利用者が対象になるラウンジなのですが、利用できる航空会社が限られており、JAL(日本航空)、カタール航空、スリランカ航空を利用した場合のみとなります。
今回は、カタール航空のため、利用することができました。
チェックインカウンターでチェックインを済ませるとインビテーションカードをもらうことができます。海外のチェックインカウンターによくあるのですが、結構インビテーションを忘れることがあります。
ラウンジよっては、インビテーションがないと利用を断られることがあるので、必ず確認するようにしましょう。
今回も自分は、インビテーションがもらえず、なんでラウンジ使えないの?と問い合わせたら、係の人が用意してくれましたw (海外では遠慮せずに主張しましょうw)
PLAZA PREMIUM FIRST(プラザ プレミアム ファースト)は、サテライトビル2階のEAST ZONEにあります。
別途PLAZA PREMIUM LOUNGEがあるのですが、ここはカードラウンジと併用しているため、PLAZA PREMIUM FIRST(プラザ プレミアム ファースト)は、ワンランク上の航空会社ラウンジになります。
中に入ると比較的コンパクトな作りですが、利用者制限がかかっているので、それほど混雑しにくいようで快適に過ごすことができました。
ゆったり座れるソファータイプで各電源もあるので、ここでパソコン作業などもできます。ハイチェアーのあるデスクもあるので、用途に応じて利用が可能になっています。
ビュッフェスタイルの食事は、サラダバーとパンなどが並んでいます。先日のGOLDEN LOUNGEに比べるとちょっと品数が少ない気がしますが、充分満足できます。
ドリンクコーナーには、Asahiの生ビールサーバーがありました。その他にもコーヒーマシーンや冷蔵庫にソフトドリンクがあります。早朝でしたが、Asahiが嬉しく、軽く一杯。
サラダとビールで健康的な朝食。また、その他には、キッチンでオーダーするアラカルトメニューも充実しています。
メニューは、更新されるようですが、カレーライス、焼き鳥、餃子などの和風アジアンテイストのメニューやパスタメニュー、マレー料理などを作ってもらうことができます。
今回は、早朝だったため、ビュッフェなどに食事が少なかったようですが、通常であれば、かなりの種類があるそうです。
次回は、夕方から夜などの時間に利用したいと思います。
どちらのラウンジにもシャワーがあり、アメニティーも豊富に揃っていました。
初めてのKLIA(クアラルンプール国際空港)でしたが、ラウンジも豪華で、お土産店なども多く、トランジットで過ごすにも楽しい空港でした。
今回は、KLIAのみ利用しましたが、次回は、エアアジアなどの利用でKLIA2も詳しく見てこようと思います。
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