極寒のヌルスルタン(旧アスタナ)? カザフスタン滞在記!
実は日本人との繋がりが深い、カザフスタンのヌルスルタンに行ってきました。冬のヌルスルタンは、とても寒く氷点下50℃を下回る日があります。古い例えですがw、バナナで釘が打てる世界です。
今回は、初めての訪問ですが外に入れる時間が10分以下のため、どんな国で施設や料理があるのか体験してみました。ただ、言語が、カザフスタン語とロシア語で英語が殆ど無いため、コミニュケーションは大変かもしれません。
カザフスタンのヌルスルタンとは?
ヌルスルタンとは、カザフスタン共和国の首都です。昨年までは、アスタナと呼ばれていました。もともとカザフスタン共和国の首都は、南部にあるアルマトイという都市でした。
1997年にアルマトイから、北部にあるヌルスルタンへ遷都しました。当時は、アスタナとの名称でした。2019年3月に初代大統領であるヌルスルタン・ナザルバエフ初代大統領の名前へと変更しました。ぶっちゃけ、聞いたことのない単語で覚えるのが大変そうです。
ちなみにカザフスタンは、ロシア共和国の南に位置しており、旧CIS諸国の中でロシアの次に広大な土地を有する国家です。人口の約8割を占めるカザフ人は、モンゴル系の顔立ちをしており、東洋人である自分が街中を歩いていてもそれほど見られることなく、快適に過ごせます。
日本人とカザフスタン
1997年の遷都に伴い、1998年にカザフスタンで行われた国際コンペティションで優勝した日本人建築家である黒川紀章氏が、都市計画や建築をデザインしています。
約20年前に日本人がここでも活躍していたんですね。日本ではあまり見たことのない斬新な建設物が多くありました。空港や鉄道の駅なども黒川紀章氏のデザインを今でも見ることができます。
これは、旧アスタナ航空のターミナルですが、これを黒川紀章氏がデザインしたそうです。現在は、国内線を中心に稼働しています。
今回は、アクタウへの国内線で帰路に利用しました。中は、まだまだ綺麗ですが、出国前・後ともにお店が少なく、飲食もカフェが2軒ある程度でした。
ヌルスルタンの気候は?
先にあげたようにカザフスタンの気候はかなり厳しい気候です。平均気温で見ると最も寒い1月は、−14.2℃ととても寒く、最も暑い7月は、20.8℃になっています。
しかし、最高気温と最低気温の差が激しく7月の最高気温41.6℃、最低気温2.3℃と40℃近くも差があり、1月の最高気温3.4℃、最低気温−51.6℃にもなります。1年を通しての最低と最高気温の差がなんと90℃もあります。モンゴルのウランバートルと並び、世界一寒い首都と言われているそうです。
特に冬場は、外にいることができないため、外で働く仕事は殆ど稼働しません。
日本から行くには?
現在は、日本から週2便程度の直行便が就航しました。直行便であれば、成田国際空港からヌルスルタン国際空港まで約8時間のフライトです。料金的にもエコノミークラスで一名往復で65,000円程度で行くことが可能です。
私の住んでいるバクーからも週2便程度の直行便がありますが、日程が合わず、カスピ海沿岸のカザフスタン西部にあるアクタウ経由で渡航しました。
どちらのフライトも行っているのが、世界ワースト5に入っていたSCAT航空です。実際に乗ってみるとそれほど問題もなくフライトしているのですが、着陸した時に乗客が拍手します。あまり他の航空会社では経験したことがありません。
機内食は、シンプルなので、普段食べている機内食より美味しく感じました。(温めが必要ない機内食が多かったです。また選ぶことはできませんでした。)
特にアクタウで深夜に6時間程度のトランジット時間があったのですが、この空港は、深夜にやっているお店もなく、空港の周りにも施設がありません。。なのに待合所にベンチが数セットしかなく、立つか、床に座るかでした。ちなみにアクタウも冬場は、−20℃くらいなので、外で待つことはできません。
カウンターも無人でなにもすることができません。チェックインができればいいのですが、ここで待つしかありません。
最安や直行便のチケット探しは、エクスペディアでできますので、どうぞ。
ヌルスルタン国際空港へ到着
国際線の空港は、黒川紀章のデザインの後に新しくできています。新しい空港は、白を基調にしており、明るい雰囲気です。
カザフスタンの通貨は、カザフスタン テンゲ(KZT)で、空港の両替所でUSD、EUR、RUBなどから交換することができます。現在のレートで、1 USD = 380 KZT程度になり、交換すると一瞬お金持ちになった気がします。
空港から街中には、タクシーで向かいます。ほとんどのタクシーがメーターを付けているの安心して利用することができると思います。空港から、市内中心部までは、4,000〜8,000 KZT(約1,000〜2,000円)で行くことが可能です。
ヌルスルタンの街並は?
今回訪れたのが、冬なので、ほとんど一面雪でした。夏場が、いいのでしょうね。次回は、夏場にきます。2017年にEXPOを開催しており、その時の印象的な建物も残っています。
地球儀みたいな建物もあります。この建物は、EXPOで使われていたそうです。その他にも街全体は、新しく綺麗な作りをしています。
天気は変わりやすく、晴れと吹雪が頻繁に変わる印象です。それほど積雪はなく、路面が凍っているので歩く際には、お気をつけください。
夕方には、帰宅ラッシュがあり、この時間の移動には想像以上に時間がかかります。建物内や車内は、暖房が効いているので、生活には困りません。
カザフスタンは、イスラム国家のため綺麗なモスクがあります。今回は、入りませんでしたが、次回は観光をゆっくりできる夏にしようと思います。
カザフスタンのショッピングモール
カザフスタンは、一人あたりGDPも8,000 UDドル台(アゼルバイジャンの2倍程度)でロシアに次いで経済発展しているので、ショッピングモールや商業施設は、充実していました。
またファストファッションブランド、ファストフード店なども多く進出しており、生活するにはとても住みやすい環境でした。にもかかわらず、物価が相対的に安く、ZARAの商品で比較すると日本・アゼルバイジャンの70〜80%程度の金額設定になっていました。
こう寒いと外にはいられないので、ショッピングモールを散策します。今回は、MEGA Silkway shopping mallに行ってきました。
中は、このようにとても綺麗で、世界各国のブランドが集めっています。ヨーロッパ、アメリカをはじめ、トルコのブランドなどもありました。かなり大きい施設のため、全部回るには急いでも半日はかかります。
iQOSショップもありました。日本とほぼ変わらず、品揃えも豊富で、カザフスタンでも人気のようです。アゼルバイジャンでiQOSを持っている人に聞いたところ、カザフスタンか、ウズベキスタンで買っているとのこと。
世界的なブランドや商品が入っているということは、カザフスタンの市場が魅力的なのですね。生活する分には、日本で買って来なくていいのでとても便利です。
室内に巨大なスケートリンクがありました。外が寒すぎるので、中に作ったのでしょうが、モール内は、暖房が効いているので、冷やすのが大変そうです。
カザフスタン(ヌルスルタン)の食事は?
カザフスタンは、イスラム国家のため、豚肉料理はありません。ラム・チキン・ビーフが中心ですが、アゼルバイジャンに比べて、ビーフの質が高く、とても美味しいです。
まずは、カザフスタン料理を食べにいきました。ここは、地元の人に紹介してもらったレストランです。とにかく、肉が美味しいから、たらふく食べなさいと、、。
最近は、ラテン文字を追加してくれているので、わかることが多いのですが、メニューなどは、キリル文字の場合も多く、スマホの翻訳機などあると便利です。
店内は、おしゃれでとても清潔感がありました。外は、−40℃ですが、中は快適です。店員さんの対応も素晴らしく居心地がいいレストランです。隣にショッピングモールがあるので、買い物とセットでもいいですね。
豪快に盛られた肉の塊!これをシェアしていただきます。特にビーフが美味しかったです。しっとりと柔らかく、素材も調理方法も抜群でした。この他にも見込み料理などもあり、寒い冬には温まる料理が並びます。
カザフスタンでは、その他の料理も基本的に全て美味しかったです。アゼルバイジャンで苦戦しているパスタもとても美味しかったです。
日本料理のお店も数はそれほどないですが、ありました。やはり寿司ロールが中心のメニューでしたが、照り焼きや焼き鳥、徐々に日本のメニューを取り入れているようです。この「Yakitoriya」は、何店舗かある日本料理店でした。
おまけ
ちょうど冬シーズンにしかないであろう、アトラクションを発見しました。
公園に巨大な氷の滑り台を発見しました。かなり滑り込まれているのか、つるつるですw
後ろの階段から上がって滑ることができます。夜のため、数名の若い人が滑っていました。
上から見ると結構角度があります。公園も冬の間は、使えないのでこのようなアトラクションを作ると喜ばれそうですね。
いかがでしたか?
観光スポットガイドは、次回まとめたいと思います。恐らく夏場に来ないと外で観光することが難しいと思いますが、冬も特徴的で、美味しい料理や買い物でも楽しむことができました。
ホテルなども比較的安く、安くても新しいホテルがあり、格安で宿泊することも可能です。
今回泊まったホテルは、「アイクンホテル」というホテルです。エクスペディアの評価も4.8/5.0で、1泊料金が4,000円代(朝食付)でした。その他、ヒルトンも10,000円以下、リッツ・カールトンでも15,000円程度です。
外は、−30〜40℃でも室内は、お湯を循環させるヒーターで暖かく、エアコンは使いませんでした。エアコンを使わないので、空気も乾燥しすぎず、快適に過ごすことができました。
冬場と夏場で料金が大きく違い、夏場はこの金額の2〜3倍になるので、冬場はお得に宿泊することができます。
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