アゼルバイジャンのおすすめ観光地15選!

アゼルバイジャンのおすすめ観光地15選!

今回は、アゼルバイジャン在住者のおすすめする観光スポット15選をレポートします。世界遺産から、あまりガイドなどに掲載されていないスポットをご紹介します。

ぜひアゼルバイジャン観光の際に参考にしてみてください。

1.火の国アゼルバイジャンの象徴 ヤナルダック

火の国「アゼルバイジャン」の象徴とも言える観光スポットです。約3,000年もの間燃え続けているというパワースポットです。山の斜面の岩から延々と炎が出ています。昼間に行くと「あれっ?」というリアクションもまちまちあります。おすすめは、夜のヤナルダックがおすすめです。

バクー市内からは、タクシーを利用して30〜40分で行くことができます。また、アゼルバイジャンの地下鉄やバスを利用したい場合には、METROのキョログル駅から147系統のバスに乗ることでも行くことができます。Googleマップで「Yanar dag」と検索するとルート詳細を確認できます。

ヤナルダック

2.旧CIS一番の巨大市場 サデラック

続いては、近隣諸国の中では、一番大きな卸売市場がサデラックです。約50ヘクタールの広大な敷地に広がっています。近隣諸国の方が買い物に来られるケースもあるようです。アパレル・雑貨・インテリア・電化製品などの分野ごとにお店が集まっています。バクー市内からタクシーで20〜30分程度です。

バクー市内で販売されている商品のほとんどは、ここサデラックか、お隣のビナ・マーケットで仕入れをしていると聞いたことがありますので、バクーで買い物をするならば、ここで買ったほうがお得です。ただ、品質も悪く、日本人が欲しがるような商品は無いので、巨大ショッピングセンター見学程度に思ったほうが無難です。

サダラックの雑貨店

雑多に商品が並べられており、ほこりを被っています。なんか昭和感の漂う雰囲気で、商品も昔見たことのあるような品揃えです。また夏場は、締め切った空間で蒸し暑いので秋〜冬〜春がおすすめシーズンです。

サダラック通路

3.ゾロアスター教寺院(アテシュギャーフ拝火教寺院)

ここアゼルバイジャンは、世界史では有名なゾロアスター教(拝火教)の寺院があります。このゾロアスター教は、紀元前にイランのゾロアスターが始めた世界最古の宗教の一つです。8世紀頃にイスラム教信仰によって、徐々に衰退していくまでは、アジア、インド、中国にも伝わり広範囲で信仰されていました。

アテシュギャーフとは、アゼルバイジャン語で「火の家」を意味しているそうです。アゼルバイジャンでは先に紹介したヤナルダックをはじめとして、豊富な天然ガスが地表に吹き出しており、そこに火がつくと燃え続けるため、ゾロアスター教の信仰対象になったようです。ここもバクー市内からタクシーで30分程度で行くことが可能です。

ソロアスター教寺院

4.GALA

GALAは、空港近くの地域名でここに古い集落の遺跡があります。また、同じ敷地内に廃材を利用した美術品を展示してある美術館が併設されています。また、アゼルバイジャンの紅茶の歴史を知ることのできるカフェもあるので、空港で時間がある場合には、おすすめの観光スポットです。

ここは、ヘイダル・アリエフ国際空港からタクシーで20分くらいのところにあります。集落の遺跡に入るには入場料が必要になります。美術館は、無料開放されているので誰でも入ることができます。この美術館には、世界各国の芸術家の作品がありますが、なんと日本からも2名の作品が展示されています。

タイヤでできたバイク

集落の遺跡は、日本の縄文時代風の建物などインテリアも再現されており、中に入ることができます。それほど大きな敷地ではないため、全体でも1〜2時間程度で全て見ることが可能です。

アゼルバイジャンの遺跡

5.観光バス(バクー市内循環)

アゼルバイジャンの観光地を巡る観光バスがバクー市内を走っています。おおよそ、1時間に1本の割合で巡回しており、1日乗車券があります。

バクーシティツアーと言う名前で販売されており、乗る場合には、Hiltonホテルの向かい側にあるブルーバードショッピングモールの隣の広場から出ています。価格は、1日で20 AZN(約1,300円)になっています。毎日AM10時からPM7時までの営業になります。

バクーシティツアー

バスには、観光案内の音声サービスがあり、日本語も対応しています。(アゼルバイジャン語、ロシア語、英語、ドイツ語、フランス語、ペルシャ語、スペイン語、日本語)1日乗車券に専用イヤホンが含まれています。

観光バスの音声案内

6.フレームタワーズ

アゼルバイジャンといえば、フレームタワーズが一番有名かもしれません。夜になるとライトアップされ、炎や水、国旗など様々な夜景を見ることができます。このタワーの中には、フェアモントホテルが入っています。高台の上にあるホテルのため、バクー湾を一望できるシービューの部屋は、人気があります。

このフレームタワーズは、中にはいって楽しむというよりも遠くから見るほうが良いかもしれません。バクー市内からは、フレームタワーズの写真スポットが至るところにあります。

フレームタワーズ

7.テレビ塔

どこにでもあるのですが、だいたいどこの国や地域でも景色のいいのがテレビ塔です。バクー市内の高台の上にテレビ塔があります。恐らくバクーで一番高い場所にあるため、ここからの景色は絶景です。バクー観光の初日の夜などに利用するとバクーの夜景を一望することができます。

バクー市内からは、タクシーを利用して15分ほどで到着します。テレビ塔の展望台は、レストランになっており、基本的には、オーダーが必要になります。また、入場料はないのですが、一人20 AZNのデポジットが必要となり、レストランで利用することができます。(使用が20 AZN以下でも戻ってきませんのでご注意を)

テレビ塔の夜景

8.モスク(ビビヘイバット・モスク)

アゼルバイジャンはイスラム国家ですが、それほど厳格な信者はいません。ヒジャブなどを着用している女性もおらず、1日5回のお祈りを見ることもほとんどありません。そのため、生活する分には気を使わなくていいのですが、トルコのブルーモスクのような観光地はありません。

バクー市内からタクシーで10〜15分ほどのカスピ海沿いにあるビビヘイバット・モスクがおすすめです。ここは、誰でもモスクの中に入って見学することが可能です。見学する際には、最低限のマナーを守るようにしてください(それほど厳しくはないのですが、ハーフパンツは、腰に布を巻く、女性は、布を頭からかぶって髪の毛を出さないなど)。

ビビヘイバット・モスク

9.殉教者の小道

ここは、フレームタワーズの前にある公園になっている場所にあります。1990年1月20日のソ連軍のバクー侵攻によってなくなった方々の共同墓地になります。また、近くには1992年以降のナゴルノ・カラバフ紛争でなくなった方々の共同墓地もあります。

現在のバクーは、とても綺麗で治安も良いのですが、アゼルバイジャンではまだ国境地帯への出入りが禁止されている紛争地域もあります。毎年1月20日は、国民の祝日になっており、この日は大統領をはじめ、国民がこの墓地を訪れて追悼しています。

殉教者の小道

10.シルヴァンシャーレストラン

ここは観光地ではありませんが、アゼルバイジャンの有名な画家が、私財を投じてアゼルバイジャンの古い調度品・美術品などを展示しているレストランです。アゼルバイジャンの伝統的な料理も堪能することができます。中に入ると想定外に広く、大広間や個室など必要に応じて使い分けることもできます。

夕食の時間には、アゼルバイジャンの伝統的な音楽を生で演奏しています。アゼルバイジャンの歴史や芸術に触れながらのアゼルバイジャン料理を堪能してみてはいかがでしょうか。

シルヴァンシャーレストラン

11.ゴブスタン岩絵群(世界遺産)

バクーから南西に下った場所にあるゴブスタン国立保護区内に世界遺産であるゴブスタンの岩絵群があります。バクー市内からは、タクシーで1時間〜1時間半程度かかります。ここは、2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。

岩絵は、全部で60万点以上あると言われており、人や動物だけではなく、戦争、ラクダの商隊、宇宙(太陽や星)など様々な岩絵が残っています。

近くには、泥火山(マッドボルケーノ)という観光地もあり、1日掛けてまわると丁度いいかもしれません。

ゴブスタンの岩絵

12.ヘイダル・アリエフ・センター

ここもアゼルバイジャンを語る上では外せない観光スポットです。バクー市内中心部に位置しており、タクシーで5〜10分程度の場所にあり、周りは公園になっています。設計は、日本でも一時期有名になったイギリスのザハ・ハディドによって設計されました。

別名文化センターとも呼ばれているため、展示には、ヘイダル・アリエフ前大統領の歴史やアゼルバイジャンの歴史、バクー市内の特徴的な建築物のミニチュア、伝統的な人形など様々な文化に関する展示物があります。中はかなり広いため、じっくりと全体を見ると半日〜1日かかります。

ヘイダル・アリエフ・センター

13.旧市街地・乙女の塔(世界遺産)

12世紀に建てられた城壁に囲まれた街です。中世の世界へタイムスリップした気分になります。旧市街地の中に入ると迷路のような小道がたくさんあり、散策を楽しむことができます。ここには、レストランやお土産店などがあり、アゼルバイジャンらしい買い物をすることができます。

観光スポットとしては、結婚を強制された少女がカスピ海へ身投げした伝説の残る「乙女の塔」や13〜16世紀にこの地域を支配していたシルヴァンシャー王朝の時代に建てたれた「シルヴァンシャー宮殿」があります。

旧市街地

乙女の塔には、ガイド付きで登ることもできます。それほど高さはありませんが、カスピ海・旧市街を一望できます。以前は、ここまでカスピ海の水際がきていたようです。

乙女の塔

またインスタ映えする撮影スポットなど見どころの多い観光スポットです。夜でもこの地域は、治安もよく歩いて撮影スポットを探すことも可能です。

旧市街のライトアップ

14.アゼルバイジャンの銀座?ニザミ通り

アゼルバイジャンのバクーで最も栄えている通りです。ここには、アゼルバイジャンにあるほとんどのお店やレストランがあります。メインは、マクドナルドやZARAの入っているビルを中心に通りがあります。ここの通りでは、ニューイヤーホリデーやノウルズ祭など祝日の際には、イベント会場となります。

夜は、通り全体が綺麗にライトアップされて、撮影スポットとしても人気があります。通り沿いには、アゼルバイジャン料理、寿司ロールのお店、ファストフード、ハードロックカフェのように様々なレストランがありますので、アゼルバイジャン観光に来た際には、食事スポットとしても人気があります。

ミザミ通りのライトアップ

15.海浜公園

バクーに来た際には、ぜひ訪れてもらいたいのが海浜公園です。全長32kmの公園計画で現在は、約20kmが完成しており、まだ拡張が続いている公園です。

公園内には、季節ごとに花が変わる花壇や美しい噴水があります。また途中には、ブルーバード・ショッピングモールがあり、買い物を楽しむこともできます。

観光スポットとしては、世界遺産に認定されているアゼルバイジャン絨毯の展示している絨毯博物館(博物館の形が絨毯になっています)、ヴェニスをモチーフにした水の街、観覧車などがあります。朝方、空気のきれいな時間帯にランニングやウォーキングを楽しむ人も多くいます。

海浜公園

いかがでしたか?

今回は、アゼルバイジャン観光スポット15選の紹介をしました。もし観光する際には、この中から組み合わせて予定を作ることも可能です。

今後は、おすすめのルートや時間なども順次、紹介していきます。